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筋力の衰えが原因?便失禁の原因と対策

2016/08/01

こんにちは、ららぽーと横浜クリニックです。
肛門科に「便が漏れてしまう」「肛門から液体が流れてくる…」といった症状で受診される方がいらっしゃいます。
今回はそういった症状を持った方に向けた記事「便失禁」についてご紹介しようかと思います。

便失禁とは、自分で意識をせずに排便をしてしまう、便を漏らしてしまうという症状のことです。

■肛門括約筋の筋力が低下してしまうと起こる症状・原因

・トイレに間に合わず漏らしてしまう
・お腹に力を入れた瞬間にもれてしまう
・ガスと一緒にもれる、
・知らないうちに便が出ている

なぜこのような症状が起こるのでしょうか?

肛門には排便時などに、肛門を広げたり縮めたりする筋、「肛門括約筋」という筋があります。
この筋が排便のコントロールをしているため、筋力が衰えてしまうと肛門のしまりが悪くなり意図せず便がでてしまう「便失禁」に繋がってしまうのです。
原因は様々ですが、一番は加齢による筋肉の衰えだと言われています。ほかにも痔の手術の後遺症、排便時のいきみなども原因の一つです。
また、女性の場合には出産時に筋を傷つけてしまったため、筋肉が緩んでしまったという方もいらっしゃいます。

■対策

加齢や出産時の損傷のように自分ではどうにもならない要因とは違い、自覚のないまま習慣的に行ってしまう「いきみ」は、すぐにやめることができます。思い切り踏んばらなければ便が出ないようなときは、無理に出そうとしないでください。
また、長時間トイレにこもるような習慣、新聞や漫画を読むなどを長い間続けていると、肛門括約筋が衰える原因につながってしまいます。トイレは短時間で済ませましょう。

さて、このようにお尻を締める上で重要な役割を担っている「肛門括約筋」ですが、多くの方々はなにか異常が起こらない限り、筋の状態を自覚できません。そのため、多くの方は便失禁が起こってから、ご自身の肛門括約筋のダメージに気が付くことがほとんどです。
肛門括約筋には、意識して収縮させることのできる「外肛門括約筋」と、無意識のうちにお尻を締めている「内肛門括約筋」の2種類があります。このうち外肛門括約筋は自分の意思によって締めたり緩めたりすることが可能な筋肉のため、一度衰えてしまっても鍛え直していくことができるんです。

少し長くなってしまいましたので、次回は「外肛門括約筋」の鍛え方をご紹介したいと思います。

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