痔の日帰り手術ブログ

2012年1月17日 火曜日

切れ痔(裂肛)を改善させる生活習慣について

今日も切れ痔(裂肛)の患者さんを多く見かけました。切れ痔の症状のうち一番辛いのは、なんといっても排便時や排便後の痛みです。・・・そして、排便後に痛む時間が長くなってくるほど、治療には手術が必要なことが多いです。今日は「切れ痔(裂肛)」について少し真面目に?書いてみました。

・裂肛とはどんな病気? 
肛門上皮に生じた裂創で、慢性化して悪化すると「肛門潰瘍」となり、排便時には激しい疼痛と出血を伴います。
原因は、硬い糞便の排泄により肛門が過伸展され、薄くて脆い肛門上皮に断裂を生じるためです。
症状は、排泄時の肛門部痛と少量の出血が主な症状で、疼痛は灼熱感(熱く焼ける感じ)を 伴い、激痛のことが多く、掻痒感(かゆみ)や排便傷害も伴う事があります。
裂肛の治療は、十分な水分の摂取と緩下剤の服用や肛門の洗浄、軟膏の使用により、多くは保存的に(つまり手術なしで)軽快しますこれらで効果ない場合や何回も再発する時には、部分的切開術や括約筋伸展術などの手術を受ける必要があります。

*注意!! 
今日の話です・・・似たような症状だったので切れ痔だと本人が思っていたら、実は直腸の癌だった患者がいました。大腸内視鏡検査で判明しました。本人は痔だと思い込んでいたため、大腸内視鏡検査をする気にならなかったところを、なんとか説得した患者さんでした・・・まだ癌の転移はないことが不幸中の幸いでしたが、本当に命拾いでした。(こういった話は本当にいつも経験します)

・切れ痔(裂肛)を改善させる生活習慣(やっと、今日書こうとした内容にたどり着きました)
硬い糞便の排泄を繰り返しただけで手術が必要になる可能性がある厄介な病気ですので、少しでも日常生活で予防したいものです。そのために、平素から次の生活習慣を心がけましょう。

☆繊維中心の食事をする
食物繊維は、おなかの調子を整える大事な成分です。これは消化されにくく糞便の容積を増やすために大腸が刺激されて便通を促します。普段から、動物性食物を避けて植物性の食物を多く摂取しましょう。
例えば、野菜(特に、ごぼう・キャベツ・セロリ・大根・豆類・山芋等で地面に生えているもの)や海藻類が効果的です。果物(りんご・バナナ・桃・オレンジなど)も良いでしょう。逆に繊維をほとんど含まない食物(肉・ピザ・スナック菓子・インスタント食品・チーズ・アイスクリーム)は控えましょう。

☆便秘を避ける 
繊維中心の食事に加え、適度な運動をする事は健康の両輪です。運動によって、内臓やおなか(大腸)の活発化を促進することが大事です。夜、寝ているときは大腸などの消化器官も寝ていますので便意は感じません。
そこで、朝の起床時に冷水コップ一杯を飲み軽く運動する事により、体全体が活発化し便意を促進させます。
一日を通じて十分な水や飲み物(野菜や果物のジュース、スープ類)は、大便を柔らかく通りを良くする効果があります。

☆排便習慣をつける 
便意を感じたら、我慢をせずにトイレに行く習慣をつける事が大切です。子供の場合、食事時間が長いため食事中のトイレは、行かせる事にしましょう。また、毎日の食事後、便意がなくても一定時間にはトイレに行ってみる。これが大事です。できれば薬でなく自然に排便するような習慣が大事です。排便は怒責せず(力まない!)、短時間に終えましょう。

☆香辛料食品を避けコーヒーや酒・タバコを控える
刺激物である唐辛子や辛しの効いた食品を避け、コーヒー・酒・タバコも控えましょう。

☆肛門を清潔に保つ
毎日入浴(又は坐浴)して肛門を清潔にし、血行を促進させましょう。

☆規則正しい生活をする
夜更かしをやめて早寝早起き、食事やトイレを一定の時間に行う事を習慣付けして、体に覚えさせましょう。


・・・・いかがでしょうか?
切れ痔(裂肛)を改善させる生活習慣は概ね、いぼ痔の予防に近いものです。
もし生活習慣を守っても、肛門が切れてしまったら・・・是非早めに病院を受診しましょう。
病院を受診して適切な肛門部の治療を行うのはもちろん、本当に大腸癌でないかも確かめてもらうことも必要です。(「肛門から出血した」という患者さんの5%前後に大腸癌があるのですが、本人が痔の出血だと思っている場合が大半です。)


投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック

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