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医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
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肛門の手術前の大腸内視鏡の必要性

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2015/12/01

患者さんが痔の手術を受けるに際して、医師から「手術の前に大腸検査が必要です」と言われることがあります。
「なぜ肛門の手術を受ける前に大腸の検査が必要になるの?」と、疑問に思う患者さんもいらっしゃいます。
そこで今回は、肛門の手術を受ける前に大腸内視鏡検査が必要な理由をお話したいと思います。

例えば、痔核や裂肛の手術を受ける患者さんの場合、普段の下血は痔からの出血だと思っていても、大腸がんからの出血の可能性もあるのです。
大腸がんを持ったまま痔の手術を受けてしまったとしたら・・・術後も出血が止まらない、というトラブルが起こってしまうことがあります。

また、痔ろうの手術を受ける患者さんの場合、クローン病や潰瘍性大腸炎を見逃して手術をしてしまうと、かえって悪化させてしまう原因となってしまいます。
潰瘍性大腸炎がある方の場合、炎症が強い時期に手術をしてしまうと、傷の治りが遅く、なかなか治らなくなってしまうため、炎症が治まっている時期に手術をするのが原則です。また、クローン病を合併した痔ろう患者さんの場合、手術術式自体が変更になることもあります。

これらの理由から、痔の手術を受ける方は原則として大腸内視鏡検査を受けて、クローン病や潰瘍性大腸炎といった腸の炎症性疾患はもとより、大腸がんの有無もチェックするのです。

どうでしたか?
なぜ、大腸内視鏡検査と痔の日帰り手術がセットになる事が多いのかご理解いただけたでしょうか。
当院でも基本的には、肛門の日帰り手術と一緒に大腸内視鏡検査をご案内させていただいています。

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