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どうして便が硬くなるの?

2016/03/01

前回は「便が詰まってしまった際の対処法」をご紹介しました。
今回は前回に続き「そもそもなぜ便が硬くなってしまうのか?」をご紹介します。

硬い便になってしまう理由

便が硬くなってしまう理由は、以下の通りです。
・水分摂取の不足
・食物繊維の過剰摂取
・蠕動運動の低下
・運動不足

当てはまるものはありましたか?
最近便が硬い、便が詰まったことがある方は以下のことに気を付けるようにしてみてください。

硬い便にならないために・・・

水分をとる

水分をとらないと便が硬くなりやすいです。水やお茶だけではなく、水分の多い食べ物を食べることが重要です。
また、食事と一緒に取る水分は、みそ汁やスープがお勧めです。これらは水よりも濃度があるため腸に届きやすいです。
寒い時期は必然的に水分を補給する機会が減りますが、できるだけこまめに水分を摂るように心がけてください。

蠕動運動を活性化

腸は、自分で動いて便を体外へ排出しようとします。
この運動を「蠕動運動」といいます。蠕動運動が弱くなり、腸の動きが鈍くなってしまうと便が体内に長くとどまってしまい、水分が腸壁から吸収されてどんどん便が硬くなってしまいます。
蠕動運動を活性化させるためには、水分や食物繊維をとることは勿論ですが、適度な運動をすることも大切です。

食物繊維をバランスよく摂取

食物繊維は便秘解消効果のある代表的なものなので、みなさんもTVなどでよく耳にすると思います。
そこで勘違いしがちなのですが、「とりあえず野菜を食べれば便がでる」と思っていませんか?
実は、食物繊維には「不溶性」と「水溶性」の2種類があります。
不溶性食物繊維(あずき、レタス、キャベツ、えのき、など野菜類に多い)は、腸を刺激して蠕動運動を活発にし、便通を促進するといった効果があります。
しかし、多くと食べ過ぎてしまうと、腸の中で水分を吸収して膨らむ性質があるため、便の中の水分も一緒に吸収してしまい、便が硬くなってしまいます。
そうならない為にも、水溶性食物繊維(果物類、海藻類などに多い)を一緒に取りましょう。
理想の便の状態にするには不溶性食物繊維を少し多めに2:1の割合で摂取することといわれています。

いかがでしたか?

毎日便秘薬を服用して排便を促している方がいらっしゃるかもしれません。
同じ便秘薬を使い続けると”便秘薬の依存症”になってしまうこともあり、危険です。
下剤に頼りすぎず、可能な限り自身で排便できるように今回ご紹介したことに注意して生活をしてみてください。

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