痔の日帰り手術ブログ

2016年4月 1日 金曜日

粘膜脱症候群について

排便をする際に、いきんでしまう方がいます。
今回は排便時に「いきむ」習慣がある方に向けて、粘膜脱症候群という病気をご紹介したいと思います。



*粘膜脱症候群とは?

粘膜脱症候群という言葉を聞いたことはありますか?
排便する際に過度にいきむ癖がある人に起こりやすい病気です。

強くいきむと直腸粘膜が脱出するようになります。
粘膜が弛緩してしまい、排便の後も残便感がですっきりしなくなるため、さらにいきむようになるという悪循環が起こってしまいます。

いきむ癖がついてしまうと、直腸粘膜に傷がついてしまったり、粘膜の血流が悪くなり直腸に潰瘍や隆起ができたりします。
このような病状のことを粘膜脱症候群といいます。

20代に発症し、だんだん症状が進行していき、30代以降に大腸内視鏡検査で直腸部分の潰瘍や隆起所見によって診断されるといったケースが多いようです。
また、男性よりも女性に多く見られるのも一つの特徴です。




*原因

粘膜脱症候群の原因は、便が上手く排泄できず、いきんでしまうことです。
慢性的ないきみをもたらす要因は、筋肉や便秘に関係があります。
骨盤底筋という筋肉をご存じでしょうか。骨盤底筋は肛門括約筋や肛門挙筋で構成されており、排尿や排便をする際にとても重要な働きをする筋肉です。この筋肉が正常に働いていると、緩んだ際に肛門と直腸の角度が垂直になり、肛門が緩んで便が排出されます。しかし、この筋肉が衰えてしまうといきんでも便の道を作ることが出来ず、うまく便を出せなくなり、慢性的ないきみにつながってしまうのです。
また、女性はホルモンの影響や、筋力などの関係で、男性より便秘になりやすいといわれています。男性より女性に粘膜脱症候群が多く見られるのはこういった理由から来ています。




*診断

大腸内視鏡検査、大腸X線検査、直腸鏡などで診断します。
大腸内視鏡検査では直腸にびらんを伴った隆起や潰瘍など、さまざまな所見がみられます。隆起所見は直腸癌やポリープと間違われたり、潰瘍性のものでは大腸癌やさまざまな炎症性腸疾患との区別が難しかったりすることがあるため、粘膜の一部を採取し顕微鏡で調べる検査(病理組織診断)を行います。病理検査で粘膜固有層に平滑筋線維と線維組織が混じっていたり、線維筋症、炎症細胞の浸潤がみられた場合に、粘膜脱症候群と確定診断できます。




*治療

治療で一番重要なのは排便時に長時間いきむという習慣を変えることです。また、食生活を変えることも効果があります。腸を刺激し、便が出やすくなるように日常的に食物繊維を摂るように心がけましょう。
また、いきまないと便が出ない場合は緩下剤や座薬などの薬を使用するのも一つの手です。しかし、頼りすぎてしまうと薬を使わないと排便が出来なくなってしまうため、ほどほどにしましょう。
以上のような方法でどうしても解決できない場合や大きなポリープ状の隆起ができている場合は、医師の判断で、結紮切除術やPPH法、ALTA療法などで治療を行う場合があります。




いかかでしたか?
今回は粘膜脱症候群という病気についてご紹介しました。
重要なのはいきむ習慣を変えることです。
また、便秘は他の病気を引き起こす原因にもなります。ブログにも記事いくつかを上げていますので、ぜひ読んでみてください。

投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック

おしりの日帰り手術なら、ららぽーと横浜クリニックへ! TEL:045-929-5082