痔の日帰り手術ブログ

2017年2月 1日 水曜日

肛門の痒みは立派な"病気"!?

こんにちは、ららぽーと横浜クリニックです。
「肛門(こうもん)掻痒症(そうようしょう)」という病気を聞いたことがありますか?
あまり聞きなれない病気かもしれませんが、肛門掻痒症とはその名の通り、何らかの原因によって肛門に痒みを生じる病気のことをいいます。

肛門掻痒症はどんな病気?
普通の皮膚炎との違いはどんなところにあるのでしょうか?



つまり、肛門掻痒症は外側から傷つけてしまうことにより引き起こされる病気なんですね。
初期の頃は入浴後から就寝前にかゆみを感じるケースも多く、強い痒みが毎日頻繁に起こる場合や、肛門が少しムズムズする程度の軽い痒みが月に1~2回程の頻度で起こる場合があります。
ひどくなると寝ている間に無意識に掻くことになり、夜だけではなく一日中かゆみを感じるようになります
症状の程度は個人差が大きいことがわかりますね。
この肛門掻痒症ほとんどの人が病気と自覚していないのです。
その理由は、この病気の原因(下記)にあるのかもしれません。

肛門掻痒症の原因
① トイレットペーパーで拭きすぎる事によって肛門の皮膚が傷付いて起こる場合
② お風呂で強く擦るようにして洗いすぎることによって肛門の皮膚に傷がついてしまう場合
③ 切れ痔やイボ痔などの肛門にできた大きな傷や、硬い便や下痢の勢いによってできた小さな傷が、肛門の痒みを引き起こしている場合
④ 脱肛によって肛門側の外部に腸粘膜が脱出している場合も、肛門に粘膜から出る分泌液が付着するため、かぶれ、湿疹などの炎症などが生じる場合
⑤ 直腸性便秘症で、直腸内に溜まった便や宿便(残留便)の刺激によって、痒みが生じている場合
⑥ アレルギー体質が原因で、肛門に痒みが生じている場合もあり、肛門の他にも性器周囲の皮膚や粘膜にも痒みが生じる場合
⑦ 糖尿病、肝臓病、腎臓病などの慢性疾患から体の解毒作用が低下し、血液や体液の汚れによって、肛門が痒くなる場合
⑧ 体には全く異常が生じていなくても、ストレスによる心因性の痒みが、肛門だけに限らず皮膚の痒みを引き起こしている場合
上記のようなことが挙げられますが、ほとんどの痒みの大元の原因は『便』です。便の刺激により痒みが引き起こされます。

治療法
◇ 便秘の治療
この病気の原因が便であることから、便が肛門にたまったり残ったりしないよう、毎日便をすっきり出しましょう。 いくら温水便座で肛門の外側をきれいに洗っても、中が便まみれだったらきれいになるはずがありません。食生活の見直しや適度な運動を心掛け、便秘の改善をしてみましょう。
◇塗り薬での治療
症状のひどい場合はステロイド外用薬を使う場合もあります。ステロイドは急にやめてしまうと再燃することが多いので、 お薬の濃度を落として徐々にやめていくこともあります。また、ステロイド外用薬の副作用を心配される方もいますが、心配はいりません。なぜなら、医師のもとで正しいコントロールを行えば、ステロイド外用薬の副作用で苦しむことはありえません。途中で塗り忘れたり、 塗るのをやめたりすると治療がふりだしに戻ってしまいます
「治った!」と思っても「かゆみがない=治った」とは限りませんので自己判断はせず、しっかり通院しましょう
◇正しく肛門の手入れをする
①掻かない・こすらない!
いくら薬をまじめに塗っていても、掻いていては治りません。 掻かないように薬を処方してありますので、強い意志でもって掻くという行為を抑えて下さい。 またトイレットペーパーでゴシゴシこすって拭くのもやめましょう。排便後は押さえ拭きが原則です。

②洗いすぎない!
温水便座はなるべく使わないで下さい。使用する場合は水圧と水温を一番低く設定し、5秒以内で終わって下さい。すっきりきれいに便が出ると、温水便座など使わなくても十分きれいになります。

③乾燥させない!
皮膚が乾燥すると痒みを感じる神経が増殖して皮膚表面まで伸びてくると言われています。つまり皮膚が乾燥すると痒みを感じやすくなるのです。 温水便座の乾燥モードなんてもっての外!絶対に使わないで下さい。

④薬品はいっさい使わない!
石鹸を含め、消毒薬、薬局で売っている肛門のスプレー、 ウエットティッシュなどはいっさい使わないで下さい。 入浴時に石鹸のついたタオルで肛門を直接ゴシゴシ洗うのもやめましょう。 背中を洗った石鹸の泡が下に落ちてくる程度の泡で十分です。洗った後はよく石鹸を洗い流しましょう。

最後に...
いかがでしたか?
肛門掻痒症とは強い痒みが、毎日頻繁に起こる場合や、肛門が少しムズムズする程度の軽い痒みが月に1~2回程の頻度で起こる場合に当てはまります。
原因は様々な病気から引き起こされることもありますが、多くは「便」に関することが原因です。今回挙げた①~⑧の原因のうち当てはまるものがあれば改善できるところから改善していきましょう。
ただし、肛門掻痒症と間違えやすい重大な病気もありますので、肛門のかゆみが続く場合は自己判断せず肛門科を受診しましょう。思わぬ病気が見つかるかもしれません。
次回はそんな肛門掻痒症と間違えやすい病気を紹介しますので、お楽しみに。

投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック

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