痔の日帰り手術ブログ

2016年7月 1日 金曜日

これって痔?!排便時の出血

排便時にペーパーに血がついていたり、便器にポタポタと血がたれていたり...という経験は誰しもあると思います。
それは、切れ痔などの痔のよっての出血の可能性が高いと思います。
場所が場所だけに病院に行きづらい人も多いでしょうけれど、切れ痔やいぼ痔ではなく、大腸の病気の可能性があります。
◆切れ痔かどうかを見極めるポイント
1. 排便時に肛門に激しい痛みを感じる
2. 少量の出血がある


この少量の出血・排便時の肛門痛があるというのが切れ痔の最大のポイントです。
ですので、排便時に痛みを感じずに出血があるという場合は、いぼ痔や大腸の病気の可能性が高いといえます。

切れ痔の治療としては、軟膏による治療の他、便が硬くならないような生活習慣・食生活の見直しが必要です。
確定診断には、一度肛門科への受診をおすすめします。

◆いぼ痔かどうかを見極めるポイント
 
1、 痛みはないが、便器が真っ赤になるくらいの出血がある
2、 肛門に違和感がある


痛みを伴わない出血がいぼ痔の最大のポイントです。
おしりには痛みを感じる場所と感じない場所があり、この痛みを感じない部分にできるいぼ痔を内痔核といいます。内痔核の場合は切れ痔と違い、排便時のいきみで痛みがなく出血することがあります。
いぼ痔の治療としては、痔の血管に負担をかけないように生活習慣を改善したり、排便を整えて、強くいきまず短時間で排便を済ませることが最も重要です。
確定診断には、一度肛門科への受診をおすすめします。

また、たれてきた便が赤黒い・黒い・便の周りにまとわりつくように血がついているといった場合には、痔ではない別の病気が考えられます。
肛門からの出血の2~3%は大腸癌による場合があるので、正しい診断のためには病院に行くことをおすすめします。そして、出血の原因は大腸癌の他にも潰瘍性大腸炎やクローン病、虚血性腸炎、憩室といった別の病気が原因であることもあります。これらの病気は、切れ痔やいぼ痔とは違って「自宅で治療しようかな!」なんて悠長なことを言っていては危ない病気である可能性もあります。精密検査として大腸内視鏡検査が必要なケースとなってきます。
同じ「排便時出血」でもいろいろな病気が考えられますので、少しでも不安な症状があれば、自己判断せずにまずは肛門科のある専門の病院へ受診しましょう。

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2016年6月 1日 水曜日

肛門科の緊急手術

今回は、肛門科で行う緊急手術についてお話ししようかと思います。

肛門科を訪れた方の半数以上は痔で悩まされています。
一般的に肛門部の手術が必要なケースは、大腸内視鏡検査を行い大腸癌や潰瘍性大腸炎などの病気がないことを確認してから手術を行うのですが、例外的に緊急手術を行わなければならないケースがあります。
大きく分けて、肛門周囲膿腸で切開が今すぐ必要なケースと、痔核においての急性炎症期のケースが主になります。


【肛門周囲膿瘍の緊急手術の例】
 痔ろうとは、肛門の中にある穴から下痢等により便内の菌が入り込んで炎症を起こし、膿がたまってしまうことを言います。
膿が溜まって進行していくと、膿が溜まっている部分の激痛や発熱といった症状が起きます。軽度のものなら診察室で排膿処置することも可能ですが、ひどく悪化した場合は、膿の溜まっている位置の深さや範囲を考慮して、しっかりとした麻酔の元、切開排膿の手術が必要となります。


【痔核の緊急手術の例】
 痔核には第1度から第4度といった症状の進行がありますが、第4度の状態まで放っておくと、いぼ痔が常に脱出した状態になり、肛門の括約筋でいぼ痔が締め付けられ急激な鬱血で膨張してしまいます。脱出したいぼ痔は自然に中に戻りませんし、そのままでは脱出したいぼ痔が肛門を塞いでしまい十分な排便が行えない状態や、血流が悪くなっていて今後さらに悪化していくことが明白な例では、緊急手術になります。

【まとめ】
軽度のいぼ痔であれば軟膏で十分良くなるものもありますので、手術自体しなくて済む事もあります。膿が溜まってしまっている場合は、排膿しなければ悪化の一途を辿り、いつか我慢の限界となって日常生活に異常をきたしてしまいます。
緊急で手術が行われる方は激しい痛みなどの強い症状を訴えて来院される方がほとんどです。このような状況になる前に、何か肛門に違和感を感じた場合は早めの受診をお勧めします。
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2016年5月 1日 日曜日

見張りイボって何?

こんにちは。皆さんは「見張りイボ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
今回はちょっと勘違いしやすい「見張りイボ」についてお話をします。

■見張りイボとはどんなもの?
見張りイボというくらいだからいぼ痔の一種かな?と思うかもしれませんが、これ・・・実はいぼ痔ではありません
裂肛(切れ痔)を慢性的に繰り返すことでできる皮膚のふくらみです。

■どうしてできるの?
裂肛は肛門に傷ができる状態ですが、この傷が慢性化すると便が溜まりやすくなり、そうして入り込んだ便が原因で炎症を起こしてしまいます。
便によって汚れてしまっている傷はなかなか治らず、治らないから炎症もどんどんひどくなってしまいます。
こうして裂肛が慢性化することでどんどん皮膚がイボのように厚くなり隆起することでできます。

■治療が必要?
上でも話したように隆起した皮膚ですからそれ自体に害はありません。しかし、見張りイボができるくらい裂肛が慢性化してくると、排便時以外でも痛みが続くことがあったり、ひどくなると肛門が狭くなり、便が出しづらくなってしまうことがあります。
こういった症状が酷くなると裂肛に対しての手術が必要になってくることがあります。

見張りイボは裂肛の慢性化のサインとも言えます。
「ただの切れ痔か」と放っておいても、症状が強くなる、続くなど困ったことがあればまずは専門医に診てもらうようにしましょう。
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2016年4月 1日 金曜日

粘膜脱症候群について

排便をする際に、いきんでしまう方がいます。
今回は排便時に「いきむ」習慣がある方に向けて、粘膜脱症候群という病気をご紹介したいと思います。



*粘膜脱症候群とは?

粘膜脱症候群という言葉を聞いたことはありますか?
排便する際に過度にいきむ癖がある人に起こりやすい病気です。

強くいきむと直腸粘膜が脱出するようになります。
粘膜が弛緩してしまい、排便の後も残便感がですっきりしなくなるため、さらにいきむようになるという悪循環が起こってしまいます。

いきむ癖がついてしまうと、直腸粘膜に傷がついてしまったり、粘膜の血流が悪くなり直腸に潰瘍や隆起ができたりします。
このような病状のことを粘膜脱症候群といいます。

20代に発症し、だんだん症状が進行していき、30代以降に大腸内視鏡検査で直腸部分の潰瘍や隆起所見によって診断されるといったケースが多いようです。
また、男性よりも女性に多く見られるのも一つの特徴です。




*原因

粘膜脱症候群の原因は、便が上手く排泄できず、いきんでしまうことです。
慢性的ないきみをもたらす要因は、筋肉や便秘に関係があります。
骨盤底筋という筋肉をご存じでしょうか。骨盤底筋は肛門括約筋や肛門挙筋で構成されており、排尿や排便をする際にとても重要な働きをする筋肉です。この筋肉が正常に働いていると、緩んだ際に肛門と直腸の角度が垂直になり、肛門が緩んで便が排出されます。しかし、この筋肉が衰えてしまうといきんでも便の道を作ることが出来ず、うまく便を出せなくなり、慢性的ないきみにつながってしまうのです。
また、女性はホルモンの影響や、筋力などの関係で、男性より便秘になりやすいといわれています。男性より女性に粘膜脱症候群が多く見られるのはこういった理由から来ています。




*診断

大腸内視鏡検査、大腸X線検査、直腸鏡などで診断します。
大腸内視鏡検査では直腸にびらんを伴った隆起や潰瘍など、さまざまな所見がみられます。隆起所見は直腸癌やポリープと間違われたり、潰瘍性のものでは大腸癌やさまざまな炎症性腸疾患との区別が難しかったりすることがあるため、粘膜の一部を採取し顕微鏡で調べる検査(病理組織診断)を行います。病理検査で粘膜固有層に平滑筋線維と線維組織が混じっていたり、線維筋症、炎症細胞の浸潤がみられた場合に、粘膜脱症候群と確定診断できます。




*治療

治療で一番重要なのは排便時に長時間いきむという習慣を変えることです。また、食生活を変えることも効果があります。腸を刺激し、便が出やすくなるように日常的に食物繊維を摂るように心がけましょう。
また、いきまないと便が出ない場合は緩下剤や座薬などの薬を使用するのも一つの手です。しかし、頼りすぎてしまうと薬を使わないと排便が出来なくなってしまうため、ほどほどにしましょう。
以上のような方法でどうしても解決できない場合や大きなポリープ状の隆起ができている場合は、医師の判断で、結紮切除術やPPH法、ALTA療法などで治療を行う場合があります。




いかかでしたか?
今回は粘膜脱症候群という病気についてご紹介しました。
重要なのはいきむ習慣を変えることです。
また、便秘は他の病気を引き起こす原因にもなります。ブログにも記事いくつかを上げていますので、ぜひ読んでみてください。

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肛門で便が詰まって出てこない!
肛門括約筋体操!

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2016年3月 1日 火曜日

どうして便が硬くなるの?

前回は「便が詰まってしまった際の対処法」をご紹介しました。
今回は前回に続き「そもそもなぜ便が硬くなってしまうのか?」をご紹介します。



硬い便になってしまう理由
便が硬くなってしまう理由は、以下の通りです。
・水分摂取の不足
・食物繊維の過剰摂取
・蠕動運動の低下
・運動不足

当てはまるものはありましたか?
最近便が硬い、便が詰まったことがある方は以下のことに気を付けるようにしてみてください。



硬い便にならないために・・・


・水分をとる
水分をとらないと便が硬くなりやすいです。水やお茶だけではなく、水分の多い食べ物を食べることが重要です。
また、食事と一緒に取る水分は、みそ汁やスープがお勧めです。これらは水よりも濃度があるため腸に届きやすいです。
寒い時期は必然的に水分を補給する機会が減りますが、できるだけこまめに水分を摂るように心がけてください。


・蠕動運動を活性化
腸は、自分で動いて便を体外へ排出しようとします。
この運動を「蠕動運動」といいます。蠕動運動が弱くなり、腸の動きが鈍くなってしまうと便が体内に長くとどまってしまい、水分が腸壁から吸収されてどんどん便が硬くなってしまいます。
蠕動運動を活性化させるためには、水分や食物繊維をとることは勿論ですが、適度な運動をすることも大切です。


・食物繊維をバランスよく摂取
食物繊維は便秘解消効果のある代表的なものなので、みなさんもTVなどでよく耳にすると思います。
そこで勘違いしがちなのですが、「とりあえず野菜を食べれば便がでる」と思っていませんか?
実は、食物繊維には「不溶性」「水溶性」の2種類があります。
不溶性食物繊維(あずき、レタス、キャベツ、えのき、など野菜類に多い)は、腸を刺激して蠕動運動を活発にし、便通を促進するといった効果があります。
しかし、多くと食べ過ぎてしまうと、腸の中で水分を吸収して膨らむ性質があるため、便の中の水分も一緒に吸収してしまい、便が硬くなってしまいます。
そうならない為にも、水溶性食物繊維(果物類、海藻類などに多い)を一緒に取りましょう。
理想の便の状態にするには不溶性食物繊維を少し多めに2:1の割合で摂取することといわれています。


いかがでしたか?

毎日便秘薬を服用して排便を促している方がいらっしゃるかもしれません。
同じ便秘薬を使い続けると"便秘薬の依存症"になってしまうこともあり、危険です。
下剤に頼りすぎず、可能な限り自身で排便できるように今回ご紹介したことに注意して生活をしてみてください。

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