痔の日帰り手術ブログ

2016年2月 1日 月曜日

肛門で便が詰まって出てこない!

肛門の出口あたりで便が詰まって石のように固くなってしまい、出そうで出なくなったという経験はありますか?

その場合、硬い便を指で無理に出そうとすると、肛門や腸に傷を付けてしまうことになり、危険です。



自分で出来る解決方法!

1.マッサージ
肛門周囲の筋肉をほぐすように優しくマッサージして見てください。
軽度の便秘には効果がある場合があります。

2.お湯を使う
洗面器の中に少し熱めのお湯を入れて、お尻をつけてください。
肛門の周りの筋肉をほぐすために、肛門を開いたり閉じたりしてください。
ある程度、肛門の筋肉がほぐれてきたら、力を抜いてゆっくりと肛門を開くような気持ちで出てくるのを待ってください。

3.浣腸を使う
浣腸は、肛門内に直接、油性の液体を入れるため、腸の壁面が滑りやすくなります。
また、腸の動きを活発にする効果もあるため、排便しやすくなります。即効性があり、頑固な便秘にも有効です。



病院に行く!
「自分ではどうしようもない」「辛くて動けない」など、重症の場合は病院で診てもらうようにしましょう。
排便坐薬や浣腸、摘便(指でかき出す)など、病状に最適の方法で便を取り除く手助けをしてくれます。

便秘はいつものこと、と放っておくと、直腸がんなどの隠れた病気がある可能性があるので、出来れば肛門科などの専門の医師がいる病院が良いでしょう。
ららぽーと横浜クリニックでは、レントゲンで便の状態を撮影したり、指診や肛門鏡を使い病気が隠れていないかの確認も行っていますよ。
便が詰まってしまった場合は、恥ずかしがらず肛門科の受診をお勧めします。お気軽にお越しください。

今回は便が詰まってしまった場合の対処法を簡単にご紹介しました。
次回は、「なぜ便が硬くなってしまうのか?」をご説明します。

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2016年1月 1日 金曜日

皮垂ってなんだろう?

ふとお尻を触った時に、「ぽつっ」とした膨らみ、「私、もしかして痔...?」そう思ったことのある方は意外に多いのかもしれません。
ご自身で感じているそれは、「皮垂」と呼ばれるものかもしれません。

皮垂は皮膚のたるみです。血栓性外痔核(皮膚の中に血の塊を形成してできる急性のいぼ痔)が治ってしぼんだあとや、裂肛に伴う見張りイボの腫れが引いたあとにできてしまうことが多いです。

さて、この皮垂には手術が必要なのでしょうか?
先述どおり、皮膚のたるみですからすぐに切除する必要はありません。ですが、気になってしまってしょうがないようであれば切除するという選択肢もありえます。皮垂が原因で悪さ(痛みや腫れやかゆみ)をしなければ経過観察でもよいでしょう。
肛門は日々排便時に使う部分です。排便のために肛門が伸びたり縮んだりするのには、ある程度のたるみ、しわは自然なことなのです。
切除でなくしてしまうことは簡単ですが、あまりに小さいものは切除しても術後の腫れで同じようなふくらみができてしまい、結果として同じことかもしれません。

ただ、皮垂と思っていたら実は立派ないぼ痔であったり、何か皮膚のできものかもしれません。「最近サイズアップした気がする...」など気になることがあれば、自己判断せずに専門の病院にかかることをお勧めします。

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2015年12月 1日 火曜日

肛門の手術前の大腸内視鏡の必要性

患者さんが痔の手術を受けるに際して、医師から「手術の前に大腸検査が必要です」と言われることがあります。
「なぜ肛門の手術を受ける前に大腸の検査が必要になるの?」と、疑問に思う患者さんもいらっしゃいます。
そこで今回は、肛門の手術を受ける前に大腸内視鏡検査が必要な理由をお話したいと思います。


例えば、痔核や裂肛の手術を受ける患者さんの場合、普段の下血は痔からの出血だと思っていても、大腸がんからの出血の可能性もあるのです。
大腸がんを持ったまま痔の手術を受けてしまったとしたら・・・術後も出血が止まらない、というトラブルが起こってしまうことがあります。


また、痔ろうの手術を受ける患者さんの場合、クローン病や潰瘍性大腸炎を見逃して手術をしてしまうと、かえって悪化させてしまう原因となってしまいます。
潰瘍性大腸炎がある方の場合、炎症が強い時期に手術をしてしまうと、傷の治りが遅く、なかなか治らなくなってしまうため、炎症が治まっている時期に手術をするのが原則です。また、クローン病を合併した痔ろう患者さんの場合、手術術式自体が変更になることもあります。

これらの理由から、痔の手術を受ける方は原則として大腸内視鏡検査を受けて、クローン病や潰瘍性大腸炎といった腸の炎症性疾患はもとより、大腸がんの有無もチェックするのです。


どうでしたか?
なぜ、大腸内視鏡検査と痔の日帰り手術がセットになる事が多いのかご理解いただけたでしょうか。
当院でも基本的には、肛門の日帰り手術と一緒に大腸内視鏡検査をご案内させていただいています。

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2015年11月 1日 日曜日

激しい痛み!嵌頓痔核をご存知ですか?

「痔核」とは、いわゆる「いぼ痔」と呼ばれるものです。
「内痔核」「外痔核」という言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、他にも「○○痔核」と呼ばれる痔核があります。それが今回お話する「嵌頓痔核」です。

内痔核は本来、肛門内に納まっているものですが、人によっては排便などで外に出てくる位までにサイズアップしてしまうことがあります。「嵌頓痔核」とは、肛門管より痔核が脱出した状態が持続し、うっ血、浮腫、血栓形成され、腫脹膨大した結果、元に戻らなくなってしまったものを言います。





症状としては、激しい疼痛、肛門括約筋の収縮などです。さらに症状が悪化すると、排便困難、排尿困難にまでになりえます。
実際、嵌頓痔核の患者さんは、とにかく激しい痛みの症状を訴えて来院されます。
自分で痔核を肛門内に押し込もうとしてもうまく元に戻らず、逆にその刺激で症状を悪化させてしまうこともあり、注意が必要です。

このような嵌頓状態になってしまったら、無理をせずに速やかに肛門科の受診をお勧めします。

保存的な治療としては、まずは用手還納(指で肛門内に押し込むこと)したうえで、炎症止めの内服や軟膏、座薬を使うことで1週間くらいで痛みはとれ、嵌頓部分は1か月以内に戻るでしょう。
自分でできることでは、お湯やカイロで温めることで痛みを和らげたり、肛門部を清潔にしておくことなどです。

しかし、残念なことに、この保存的な治療だけでは根本的な解決にはなりません。「脱出する部分がある=また嵌頓状態になる可能性がある」ということだからです。今後、その痔核は手術が必要になるかもしれません。

この「嵌頓痔核」に心当たりがあったらお気軽に肛門科にご相談ください。

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2015年10月 1日 木曜日

コンジローマの原因となるウィルスについて

みなさん、『コンジローマ』という病気をご存知ですか?
これって痔なの?それとも腫瘍なの?とか思われる方もいるのではないでしょうか?



実際に肉眼で見た限りでは「イボ?」という感じでしょうか。
主に症状としては、うすいピンク色~褐色の2~3mmのポツっとしたイボ状の隆起ができます。
これが癒合して、カリフラワー状に巨大化する場合もあります。

好発部位は主に肛門周囲、肛門管~直腸に及ぶ場合があります。
また男性では陰茎や陰嚢部、女性では外陰部や膣、子宮頚部に多くみられます。
症状は、入浴時やトイレのときなど陰部に触れたときに「なんだこれ?」と、気づく場合や陰部の違和感などで気づく場合でがあります。他に自覚症状はほぼありません。なかにはかゆみ・痛み・出血などを伴うケースもあります。

この病気、正しくは「尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)」といいます。
主な原因は「ヒトパピローマウィルス(HPV)」というDNAウィルスの感染が原因とされています。

《ヒトパピローマウィルス??》
HPVといえば、子宮頸がんのワクチンのCMでも名前が知られるようになりましたね。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、分かっているだけで300以上のHPV遺伝子型(タイプ)がありますが、子宮頚がんに関連しているのは高リスク型で、ほんの数種類しかありません。仮に高リスク型HPVに感染しても全員が発癌(発がん)するのではなく免疫状態の低下や喫煙などの要因が引き金となってもたらされることがわかっています。


低リスク型HPVは今回のテーマの『尖圭コンジローマ』を作ります。
尖圭コンジローマに関連する低リスク型HPVは「6型」「11型」で、がんに進展することは比較的少ないとされています。

《メカニズム》
皮膚や粘膜の微小な傷からHPVが進入して感染します。DNAウィルスですので自分自身でどんどん仲間を増やせます。そのため、ひとつ出来てしまうと、自己複製を始めどんどん増殖します。
感染後平均2.8ヶ月(3週間~8ヶ月)で診察時に拝見してすぐわかるまでに増殖してしまいます。
まれに乳幼児が感染する場合があります。感染の原因は、免疫力が十分に確立していないため、入浴や接触感染、出産時の産道感染によるものとされています。

《診断》
感染範囲を特定するため、かなり注意深い観察が重要になります。見えにくい場所にイボが存在することもあるため、尿道口や肛囲に病変がある場合には、シストスコピー(膀胱鏡)やプロクトスコピー(直腸鏡)による観察も重要です。
視診で診断が難しく、鑑別が必要な病気が存在する場合は、組織を一部採取して、病理組織診断を行い、原因ウィルスの証明と遺伝子型の特定も行います。




《治療は?治るの?》
治療は外科的治療と薬物治療にわけられます。

*外科的治療
小さいものは局所麻酔でも切除は可能ですが、カリフラワー状になってしまうくらいの大きなものや小さくてもたくさんある場合には腰椎または仙骨麻酔を行ったうえで切除をおこないます。
ごくごく小さな段階では、電気メスでの焼灼や液体窒素による凍結法も行われる場合があります。

*薬物療法
主に抗がん剤入りの軟膏を塗布して、コンジローマ細胞を自壊させる治療ですが、効果は限定的です。


《コンジローマはしつこい??》
この病気は原因がウイルスであるために、再発の可能性がとても高いです。
患部の観察を十分に行い、再発の兆候があれば適宜処置を行います。治療が終了しても数ヶ月は経過観察が必要になります。尖圭コンジローマは、治ったように見えても、皮膚にウイルスが潜伏している限りは何度でも再発を繰り返す病気で、3ヶ月以内におよそ25%の人が再発します。根気強い通院治療が必要な病気ですね。

尖圭コンジローマは長期間に渡り放置されやすい病気です。
放置されてイボが多発拡大した人ほど再発する傾向が高いため、できる限り初期段階で治療を行うことが大切です。


★パートナーの治療も重要
好発場所が陰部に多くみられるため、性交渉の問題も切り離して考えることが難しいことも特徴のひとつです。
尖圭コンジローマを患った時、パートナーもHPVに感染している可能性が高いです。自分1人が治癒してもパートナーがHPVに感染していてはピンポン感染となり、いつまでも再発を繰り返すことになります。
パートナーも同時に治療することが非常に大切です


いかがでしたか?
今回は「増殖」や「ウイルス」など、冷や汗がでそうな内容でしたね。
おしりにできものというと、恥ずかしいという気持ちから、なかなか受診しにくくなってしまいます。また、誰にも言えず一人で悩んでしまう事もあるのではないでしょうか...
でもコンジローマが拡大する前に受診することをお勧めします。気軽にご相談下さいね。

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投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック | 記事URL

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