痔の日帰り手術ブログ

2012年1月17日 火曜日

肛門の膿皮症は痔瘻(痔ろう)と紛らわしい!

今回は、痔瘻(あな痔)と間違われやすい「膿皮症」という病気について書きます。痔瘻も難治なことがありますが、この「膿皮症」の方がもっと厄介な病気なのです。「膿皮症」とは、肛門周囲の汗腺や皮脂腺に細菌が感染し、化膿して膿が出る病気のことです。思春期以降の男性の肛門周囲または臀部の皮下膿瘍として発生し、多発した膿のたまりが破裂して硬い化膿巣をつくります。膿の形は複雑で、時々再燃を繰り返して、徐々に臀部全体に広がっていきます。病変の皮膚は茶褐色になり、皮膚が厚くなって広がっていくのです。
(参照)膿皮症

かっては、慢性化膿性感染とも呼ばれており、本症の60%に、痔瘻が併存しています。痔瘻と間違われやすい病気ですが、抗生物質や手術など、適切な治療をうけることが大切です。
尚、まれに有棘細胞癌や扁平上皮癌を併発することがあります。治療の原則は外科的切除です。

瘻孔の開口部や硬い部分の皮膚を円形にくり抜き、皮下組織まで達します。この繰り返しをたくさん行うことで、臀筋と皮膚に囲まれた病変がひと塊で切除されます(温存された皮膚はメッシュ状に残ります)。筋膜付近の一見正常に見える部位の皮下瘻管も見逃さないように病変部を大きく切除するのが原則です。
瘻管が非常に複雑に分岐していたり臀部全体に広がっていたりする場合などは、再発率が高く非常に難治性です。皮膚欠損部が大きくなった場合には、ほとんどは自然に肉芽が上がってくるのを待ちます。
(ある程度の肉芽形成後に遊離植皮を行う方法や、完全切除後、一期的に筋皮弁を用いて再建する方法も報告されています。)

*もし痔瘻が併存していたら同時に治します。
痔瘻を合併するのかどうかは、術前に超音波検査やMRIを行えば、ある程度は把握できます。しかし、術前診断で「膿皮症」とされていたものが、手術中に「痔瘻」だと判明したり、またその逆のパターンもあったりと、完全な術前診断は不可能です。「膿皮症」も「痔瘻」も完治のためには根治手術が必要なことに変わりありません。
「最終的な診断は術中に行う」ということで全く問題はないのです。


投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック

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