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肛門科の緊急手術

2016/06/01

今回は、肛門科で行う緊急手術についてお話ししようかと思います。

肛門科を訪れた方の半数以上は痔で悩まされています。
一般的に肛門部の手術が必要なケースは、大腸内視鏡検査を行い大腸癌や潰瘍性大腸炎などの病気がないことを確認してから手術を行うのですが、例外的に緊急手術を行わなければならないケースがあります。
大きく分けて、肛門周囲膿腸で切開が今すぐ必要なケースと、痔核においての急性炎症期のケースが主になります。

【肛門周囲膿瘍の緊急手術の例】

 痔ろうとは、肛門の中にある穴から下痢等により便内の菌が入り込んで炎症を起こし、膿がたまってしまうことを言います。
膿が溜まって進行していくと、膿が溜まっている部分の激痛や発熱といった症状が起きます。軽度のものなら診察室で排膿処置することも可能ですが、ひどく悪化した場合は、膿の溜まっている位置の深さや範囲を考慮して、しっかりとした麻酔の元、切開排膿の手術が必要となります。

【痔核の緊急手術の例】

 痔核には第1度から第4度といった症状の進行がありますが、第4度の状態まで放っておくと、いぼ痔が常に脱出した状態になり、肛門の括約筋でいぼ痔が締め付けられ急激な鬱血で膨張してしまいます。脱出したいぼ痔は自然に中に戻りませんし、そのままでは脱出したいぼ痔が肛門を塞いでしまい十分な排便が行えない状態や、血流が悪くなっていて今後さらに悪化していくことが明白な例では、緊急手術になります。

【まとめ】


軽度のいぼ痔であれば軟膏で十分良くなるものもありますので、手術自体しなくて済む事もあります。膿が溜まってしまっている場合は、排膿しなければ悪化の一途を辿り、いつか我慢の限界となって日常生活に異常をきたしてしまいます。
緊急で手術が行われる方は激しい痛みなどの強い症状を訴えて来院される方がほとんどです。このような状況になる前に、何か肛門に違和感を感じた場合は早めの受診をお勧めします。

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