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肛門括約筋体操!

2016/09/01

こんにちは、痔の日帰り手術のららぽーと横浜クリニックです。
前回は便失禁についてご紹介しました。
今回は、「便の漏れをなくしたい!」「肛門の締まりを強くしたい!」という方に向けた、肛門括約筋を鍛える方法をご紹介します。

肛門括約筋とは?

前回も簡単にご紹介しましたが、肛門括約筋には、意識して収縮させることのできる「外肛門括約筋」と、無意識のうちにお尻を締めている「内肛門括約筋」の2種類があります。
この2つの筋肉が肛門の締まり具合に大きく関わってくるのです。
「内肛門括約筋」は不随意筋と呼ばれ、自らの意思では動かすことができず、常に締まる力が働いています。
それに比べ、「外肛門括約筋」は随意筋とよばれ、自分の意思で動かすことができる筋肉です。排便の際などに自分の意志で肛門をギュっと閉める場合はこちらの筋肉が働いているんですね。
肛門括約筋は歳をとるにつれ自然と弱くなる場合が多いですが、男女差もあります。
女性のほうが筋肉が薄いため、便が漏れやすくなるといわれています。また、出産も筋肉を傷つけてしまう大きな要因の一つです。

肛門括約筋体操

無意識下で働いている「内肛門括約筋」は鍛えることは出来ませんが、「外肛門括約筋」は自分で鍛えることが出来るんです。
そこで行うのが「肛門括約筋体操」です。肛門の締まりが悪い、便が漏れてくるといった症状をお持ちの方はこの体操を行うことで今の症状を改善する事ができるかもしれません。

★体操の仕方
・肛門に力を入れたり緩めたりと、短い間隔で(約2秒)キュッ、キュッと強く締める運動を続ける。
・肛門に長く力を入れ(約10~15秒)、締め付ける運動を繰り返す。

これを毎日5分ずつ行います。

…とっても簡単だと思いませんか?本を読んでいる間や仕事中など、どこでも簡単に出来ちゃいますよね。
「たったのこれだけで改善が出来るのかな?」と思われるかもしれませんが、弱まった筋肉を鍛え直すのは時間がかかります。
筋力トレーニングを行って次の日に筋肉がムキムキになっている!なんてことはないですよね、それと同じです。
この体操を毎日継続的に半年以上続けていくことが重要です。

まとめ

いかがでしたか。
当院にも「最近肛門の締まりが悪くなってきた…」「便が自然に漏れてしまう」と肛門科を受診されるご年配の患者さんも多いです。
単純に括約筋の筋力低下が原因ではないケースもあり、慎重に検査を進めることになります。
筋肉が歳を重ねるにつれて緩んできてしまうことは、ある程度は仕方のないことですが、改善できるのであればしたいですよね。
誰にでも出来る簡単な動きで、肛門の締りを改善できるとなると、試してみる価値はアリですね!

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